呉市内から音戸大橋、早瀬大橋を渡って(無料)車で走ること約50分江田島にある
海上自衛隊第一術科学校を訪ねました。ここでは見学コースが時間制で設けてあり、個人は予約なしで参加することができます。
<見学のご案内はこちらから>
受付をすませて、時間がすこし早かったので見学控室がある建物で売店を見たり、レストランで食事をしました。
もちろんここは学校なので制服姿の隊員の皆さんが多く見られます。一般見学者は節度ある格好で見学を、との看板もあります。(ビーチサンダル、タンクトップなどの制限あり)
東京ドーム10個分の広大な敷地には生活用のパイプや電線がなく全て地面下に埋められています。明治21年に東京築地から江田島に移転されて以来、景観も大事にされていたそうです。
当時は日本国中からこの学校に来ることが名誉あることで、東大・京大並の学力テストに合格しなければならなかったとのこと。歴代6名総理大臣になっています。
訓練中の隊員。手旗訓練では約3時間、延々と手旗の訓練を休まず続ける耐久訓練だそうです。
その他にも掃除を丁寧にされてる方も多くいらっしゃいます。
13時~の説明は10人の団体さんも一緒だったりと大体20人くらいで始まりました。
説明をしてくださるのはOBの方です。
最初は石造りの大講堂(築95年)の見学。
講堂内も本当に厳かで綺麗で造りが素晴らしかったです!
ここでは卒業式なども行われます。向かって左上にある来賓席は戦後、小沢一郎のみが自身の息子の卒業式で座ることが許されたとのこと・・・。向かって右上の来賓席は毎年タイから選ばれた1名のみ学校に入隊をしていてその国の為の席だそうです。
次に赤レンガ(1個当時2万円のレンガです)造りの旧海軍兵学校。現在もここで授業が行われています。
桜に碇が紋章。
昔はこの冷暖房なしの建物で40名一緒に寝起きをもしていたそうです!
現在は綺麗な寮が建っています。
教育参考館前にある真珠湾攻撃で突撃した潜航艇の後ろに見える建物です。
この潜航艇は1960年ハワイにて引き上げされた後、江田島に運ばれました。
そしてメインの教育参考館には、
元帥 東郷平八郎 海軍大将の遺髪室(大理石の建物)から始まり、
海軍の歴史、絵画や遺品、第二次世界大戦での特攻隊員の遺書などが展示されています。
この遺書の部屋は1つずつ丁寧に読むと本当に心苦しく、ご冥福をお祈り致しました。
時間に限りがあり全ては丁寧に見きれないほどですが、この見学コースに参加しないとここを見ることが出来ないそうでまた参加するしかないのかな?という感じです。。
この江田島は第二次世界大戦で呉が13回も空襲を受けている中、1回も爆撃を受けていないそうです。
そこには世界三大海軍への敬意があったのではないか、ということでした。
そのような世界に誇る歴史深いこの学校へ是非皆さんも一度は訪れてみてください。